美容院の頻度を1回減らすと年間いくら変わる?延ばすならカラーから

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こんにちは、税理士のきいちゃんです。

「美容院代、そんなに贅沢してないつもりなのに、年間で見ると結構いってますよね…」

1回いくら、は覚えているのに、年間いくら、は意外と誰も知りません。美容院代は月々の家計簿に紛れてしまうので、まとまった額として見えにくいのだと思います。

先に結論を書きます。もし頻度を落とすなら、カットではなくカラーの間隔を延ばすほうが後悔しにくいです。理由は単純で、カットは伸びると形が崩れて全体の印象に響きますが、カラーは根元だけを部分的に手当てできるからです。

美容院代は「単価×回数」でしか動かない

当たり前のようですが、ここを分けて考えるかどうかで結論が変わります。美容院にかかるお金は、1回あたりの金額と、年に何回行くかの掛け算です。減らせる場所は、単価か、回数か、そのどちらかしかありません。

そして多くの方が先に手をつけるのは単価のほう、つまり「もっと安いお店に変える」です。でも実際に効きやすいのは回数のほうです。これは計算してみるとすぐわかります。

年間いくらになるか、実際に計算してみる

金額はあくまで例として置きます。ご自身の数字に置き換えて読んでください。

カットとカラーをセットで1回12,000円、2か月に1回通っているとします。年6回なので、12,000円×6回=72,000円。これを3か月に1回にすると年4回、12,000円×4回=48,000円。差は24,000円です。

ここに、たとえばトリートメントを毎回3,000円追加していたなら、年6回で18,000円。半分の回数だけにすれば9,000円になります。縮毛矯正を1回20,000円で年2回入れているなら、それだけで40,000円が乗ってきます。

合わせると、年間で13万円前後。月に直せば1万円強です。「月1万円の固定費」だと言われると、急に見え方が変わりませんか。

きいちゃんメモ

まず1年分を数えるところから始めてください。カード明細や予約アプリの履歴をさかのぼって、去年1年で何回行ったかを数える。1回あたりの金額より、この回数のほうを覚えていない方がほとんどです。

「安い店に変える」より「1回減らす」が効きやすい理由

さきほどの例で比べます。単価を12,000円から9,000円へ、つまり25%下げて年6回通うと、72,000円が54,000円。減るのは18,000円です。一方、単価はそのままで年6回を4回にすると48,000円で、減るのは24,000円。回数を2回減らすほうが、単価を25%下げるより効いています。

しかも単価を下げる選択には、見えないコストがついてきます。担当者が変わればイメージの共有を一からやり直すことになりますし、仕上がりが合わなければ結局やり直しに行くことになる。金額だけで比べられないのが、この支出のややこしいところです。

回数を減らすほうは、少なくとも仕上がりの質は変わりません。変わるのは「きれいな状態でいられる期間の割合」だけです。

延ばしやすいメニュー、延ばすと見た目に出るメニュー

同じ「1回減らす」でも、どこを減らすかで満足度がまるで違います。ざっくり整理するとこうなります。

メニュー間隔の延ばしやすさ延ばしたときに起きること
カラー(全体)延ばしやすい根元だけ色が出る。リタッチで部分的に対応できる
トリートメント延ばしやすい手ざわりの変化。自宅のケアで一部を補える
カット延ばしにくい形が崩れて全体の印象に出る。伸びるほど戻しにくい
前髪カット延ばしにくい短期間で目にかかる。ただし単価は低いことが多い
縮毛矯正・パーマ状況による単価が高く効果は長い。回数より単価の影響が大きい

カットを削ると、削った実感が毎日鏡に出ます。カラーは根元の数センチの問題なので、分け目を変える、暗めの色にしておく、といった逃げ道がある。だから最初に延ばすならカラー、という順番になります。

全部を減らさずに済ませる、3つの代案

減らす前に試したい3つ

  1. カラーは毎回全体ではなく、根元だけのリタッチを挟む
  2. 毎回のトリートメントを2回に1回にして、その分を自宅のケアにまわす
  3. カットの間隔を保ったまま、前髪だけ短い周期で整える

1つめのリタッチは、全体を染めるより金額を抑えられることが多い方法です。全体・リタッチ・全体・リタッチと交互に組むだけで、通う回数は変えずに年間の合計を下げられます。料金の仕組みはお店によって違うので、次に行ったときに聞いてみてください。

2つめは、振り替えです。サロンのトリートメント1回分を、数か月分の自宅用ケア品に置き換える。同じ効果にはなりませんが、間隔を延ばす側の支えにはなります。

よくある質問

美容院代は経費になりませんか

実務でいちばん質問が多いのがこれなのですが、身だしなみのための美容院代は基本的に個人の生活費として扱われ、経費にはなりにくいです。仕事のためだけに必要だったといえる特別な事情があるかどうかで判断が分かれるので、気になる場合は個別に確認してください。

回数券や定額プランはお得ですか

いま通っている回数を、これからも維持するつもりなら選択肢になります。ただ、頻度を減らそうとしている方が先に契約すると、「使わないともったいない」が働いて、かえって回数が増えます。まず自分の適正な回数を決めてから、その回数で得になるかを計算する。順番を逆にしないでください。

セルフカラーに切り替えるのはどうですか

金額だけを見れば下がります。ただ、色ムラが出たり傷んだりして、あとから直しに行くことになると差し引きゼロになりかねません。まずは根元のリタッチを美容院で挟む形から試して、それでも負担が大きいときに考える順番がいいと思います。

おわりに

ここまで計算の話をしてきましたが、いちばん伝えたいのは別のことです。年間の金額を出す目的は、削るためではなく、自分が何にいくら使っているかを知ったうえで決めるためです。

数えてみて「年13万円か、思ったより高い」と感じたなら、延ばすのはカラーから。逆に「それだけの価値はある」と思ったなら、そこは削らないと決めてしまっていい支出です。髪が整っている日は、気分の立ち上がりが違います。それはちゃんと受け取っている価値です。

家計を見直すというのは、全部を細くすることではありません。守るものを決めることでもあります。数えたうえで守ると決めた支出は、もう使いすぎではないと思います。

お金まわりの小さな気づきは、X(@tax_kiichan)でも書いています。

※本記事は、一般的な家計管理の考え方を紹介するものです。金額はあくまで例であり、実際の料金や適切な配分は、お店や地域、髪質、生活状況によって異なります。

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