こんにちは、税理士のきいちゃんです。
今日は税金の話から少し離れて、美容にかけるお金の話をします。仕事柄いろいろな方の家計を見せていただくのですが、美容費はいちばん「気づいたら増えている」費目です。
減らしましょう、という話ではありません。納得して使うための整理の仕方を書きます。
なぜ美容費は把握しづらいのか
理由は3つあると思っています。
- 支払う場所がバラバラ/美容院、ドラッグストア、ネット通販、サロン。1か所にまとまらない
- 周期が毎月ではない/2か月に1度のカラー、3か月に1度の脱毛。月の家計簿では見えない
- 日用品と混ざる/シャンプーや化粧水は生活必需品でもあり、美容費でもある
だから「なんとなく使いすぎている気がする」という感覚だけが残って、実際の金額が分からない。ここが不安の正体です。
まず「年額」で出してみる
月で考えるのをやめて、1年分でいくらかを出してみてください。これだけで景色が変わります。
たとえばこんな感じです。
- 美容院(カット+カラー8千円 × 年6回) = 4万8千円
- 基礎化粧品(月4千円) = 4万8千円
- メイク用品(買い足し年3万円) = 3万円
- まつげ・ネイル(月5千円) = 6万円
- 脱毛・エステ(年間) = 10万円
合計28万6千円。月にならすと2万4千円です。
この数字を見て「思ったより使っている」と感じるか「これくらいなら納得」と感じるかは、人それぞれです。大事なのは、感覚ではなく数字で判断できる状態になること。それだけで、無駄な罪悪感がなくなります。
年額を出すのに、過去のレシートを全部集める必要はありません。「1回いくら × 年に何回」で概算するだけで十分です。細かさより、まず全体像をつかむことを優先してください。
3つに分けると判断しやすい
年額が出たら、次は中身を3つに分けます。
1. 土台(やめると困るもの)
清潔さを保つための支出です。シャンプー、基礎化粧品、日焼け止め、美容院のカット。ここは削っても満足度が下がるだけなので、基本的には触りません。
2. 継続投資(続けることに意味があるもの)
脱毛、歯の矯正、定期的なスキンケア。途中でやめると効果が出ないタイプの支出です。
ここは始める前に総額を確認するのが鉄則です。月額表示に惑わされず、「終わるまでにいくらか」を必ず聞いてください。分割やローンを組むなら、金利込みの総支払額も。
3. 楽しみ(気分のためのもの)
新色のリップ、話題のコスメ、たまのご褒美エステ。これは減らす対象ではなく、予算を決めて堂々と使う対象です。
「月5千円までは自由に使っていい」と先に決めてしまうほうが、結果的に使いすぎません。上限がないから、買うたびに少しずつ罪悪感がたまるんです。
見直すなら、この順番
削るとしたらここから
- 使っていないサブスク・会員費(通っていないジム、届き続ける定期便)
- 使い切っていないコスメ(同じ用途のものが3つある、など)
- 回数を1回減らせるもの(美容院を6回→5回にする、など)
1番目が圧倒的におすすめです。満足度をまったく下げずに金額だけ減るので、痛みがありません。定期便やサブスクは「解約が面倒」という理由だけで続いていることが本当に多いです。
逆に、いちばんやってはいけないのが「今月から美容費を半分にする」という決め方です。反動が来て続きません。家計の見直しは、我慢の量ではなく仕組みで決めてください。
支払い方をひとつにまとめる
最後に、いちばん効果があった方法をお伝えします。
美容関係の支払いを、1枚のカードか1つの電子マネーにまとめることです。
これだけで、月末に明細を見れば使った金額が一目で分かります。家計簿をつける必要も、レシートを分類する必要もありません。
把握できていないから不安になるだけで、金額そのものが問題ではないことも多いです。まずは見えるようにする。それから決めれば十分です。
おわりに
お金の相談を受けていると、美容費を削ろうとして苦しくなっている方に時々出会います。でも、自分を整える時間は日々の機嫌に直結します。そこを削って気持ちが沈むなら、意味がありません。
金額を把握して、上限を決めて、その中で気持ちよく使う。それがいちばん健全だと思っています。
Xでも税金とお金の話をつぶやいています。よければ@tax_kiichanものぞいてみてください。
※本記事は一般的な家計管理の考え方を紹介するものです。金額はあくまで例であり、適切な予算配分は収入や生活状況によって異なります。

コメントを残す