秋に抜け毛が増えるのは、たいてい夏のあいだに決まっている|あわてて足さない順番

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こんにちは、税理士のきいちゃんです。

「お風呂の排水口、先週よりあきらかに多い気がする」

シャワーを止めて、足元を見たときでした。指でつまんで、まとめて、ゴミ箱に落として、それから少しだけ動けなくなる。朝のブラシに残る量も増えている気がする。九月から十月にかけて、この場面に心当たりが出てくる人は多いと思います。

先に書いてしまうと、秋に増える抜け毛は、たいてい夏のあいだに決まっています。今日から何かが悪くなったのではなくて、夏に積み上がったものがいま出てきている。だから、あわてて何かを足す時期ではありません。正解も一つではないので、合いそうなところだけ拾ってください。

「増えた気がする」を、まず見る場所を決める

抜け毛は、毎日きっちり同じ本数で抜けるものではありません。髪には生え替わりのリズムがあり、季節によって量が動くとも言われています。秋に増えたように感じるのは、その波と夏のダメージが重なる時期だからです。

ここで大事なのは、本数を数えないことです。数え始めると、多い日と少ない日の差だけが気になって、洗うのが怖くなります。かわりに、見る場所をひとつに決める。排水口だけ、あるいは朝のブラシだけ。日によってお風呂を見たり枕を見たりしていると、どこかに必ず「今日は多い」が見つかります。

きいちゃんメモ

洗う回数を減らして「抜ける量」を減らそうとする人がいますが、これは数字の付け替えです。洗わなかった日の分が次の日にまとまって出てくるので、かえって見るたびに驚くことになります。

夏のあいだに、何が積み上がっていたか

紫外線は、顔には気をつけていても、頭のてっぺんはほとんど無防備になりがちです。分け目のあたりは地肌がまっすぐ上を向いています。汗と皮脂は、洗っても追いつかない日が続きました。エアコンの効いた部屋に長くいれば、湿度が下がって地肌も乾きます。汗で湿っていたはずなのに乾燥している、という妙な状態が、夏はふつうに起きます。

それから、髪の扱いが雑になっていたこと。同じ位置で結びっぱなし、帽子の中で蒸れたまま、夜は半乾きで寝てしまう。ひとつずつは小さいのに、三か月ぶんとなると話が変わります。秋の抜け毛は、夏の答え合わせのようなところがあります。

増やす前に、減らす

不安になると、人はだいたい足します。シャンプーを一式入れ替えて、頭皮用のものを買い足して、飲むものも増やして。気持ちはわかるのですが、一度に変えると、何が合って何が合わなかったのかが分からなくなる。しかも髪や地肌の変化はゆっくりで、翌日に答えは出ません。この考え方は肌のときと同じで、スキンケアを増やすほど良くなるわけではない|迷ったときに戻す順番にも書きました。

やめておきたいのは、この三つです。急にシャンプーを全部変えない。いま使っているもので明らかな不調が出ていないなら、秋のあいだは据え置きでいい。頭皮向けのものを何本も同時に始めない。試すなら一度にひとつ、二、三週間は同じ状態で様子を見る。強く洗う方向に振らない。皮脂を落としきろうとしてこすると、地肌のほうが先にひりつきます。

減らすほうが先です。増やすのは、落ち着いてからで間に合います。

順番を整える、夜の四つ

買い足さずにできるのは、洗ってから寝るまでのやり方です。特別なことは何もありません。

一つめ、洗う前にお湯でほぐす。いきなり泡をつけずに、地肌にお湯を当てながら指の腹で軽く動かす。ここで汚れのだいぶ多くが浮くので、そのあとの泡も、こする力も少なくて済みます。

二つめ、爪を立てず、すすぎを長めに。洗う時間より、流す時間のほうを長く。生え際、耳のうしろ、襟足は残りやすい場所です。

三つめ、タオルはこすらず押さえる。濡れた髪はいちばん傷みやすい状態です。ごしごし拭くより、はさんで水を移すほうが、乾くのも早い。

四つめ、その日のうちに根元まで乾かす。毛先ではなく地肌に風を届けること、同じ場所に当て続けず手を動かすこと、少し離すこと。乾かす順番については髪がまとまらない日の原因は、たいてい前の晩にある|見直す順番に詳しく書いています。

日中にできる小さなこともあります。分け目と結ぶ位置を、毎日そのままにしない。同じ場所ばかりに日が当たり、同じところが引っぱられ続けるのは避けたい。分け目を一センチずらすだけでも、見え方は変わります。

自己判断で続けないほうがいいとき

次のようなときは、市販のものを試す前に皮膚科で見てもらってください。

ひとつ、急に一部だけ薄くなったとき。全体がうっすらではなく、地肌が丸く見える、境目がはっきりしている、という出方です。ふたつ、地肌に痛みやかゆみ、赤みがあるとき。これは抜け毛ではなく地肌そのものの話です。みっつ、左右で抜け方が極端に違うとき。

自分で原因を当てにいくより、見てもらったほうが早いです。受診は大げさなことではなくて、いちばん短い近道だと思っています。

よくある質問

シャンプーが合っていないのでしょうか

可能性はありますが、秋に量が動いたことだけを根拠に決めるのは早いです。地肌にかゆみが出ている、使い始めてから明らかに変わった、という手がかりがあれば見直す価値があります。なければ、まず洗い方と乾かし方のほうを整えてみてください。

秋が過ぎれば元に戻りますか

必ずこうなる、とは言えません。ただ季節の波の部分については、時期が過ぎたら気にならなくなったという声はよく聞きます。落ち着かないまま冬まで続くとき、上に挙げた出方が混ざっているときは、待たずに相談してください。

おわりに

排水口を見た日の落ち込みは、量そのものより「気づかないうちに何かを損ねていたのでは」という感じから来ているのだと思います。でも、紫外線を浴びたことも、疲れて半乾きで寝た夜も、手を抜いた証拠ではありません。ただ暑い季節を越えてきただけです。

やることは、増やすことではなく順番を整えること。減らして、ひとつずつ変えて、根元まで乾かして寝る。それで足りない日が続いたら、人に見てもらえばいい。秋は取り返す季節ではなく、整え直す季節くらいに思っておくと、鏡の前が少し楽になります。

この秋の順番

  1. 見る場所をひとつに決めて、本数は数えない
  2. 足す前に減らす。変えるのは一度にひとつだけ
  3. その日のうちに、根元まで乾かして寝る

暮らしのことや働くことについて、日々の小さな気づきはX(tax_kiichan)でも短く書いています。よかったら覗いてみてください。

※本記事は一般的な情報提供です。肌や髪の状態には個人差があり、合うもの・合わないものは人によって異なります。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。

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