こんにちは、税理士のきいちゃんです。
「洗顔したら何秒以内に化粧水、って言われても、そんなに急げない」
先に書いてしまいます。秒数は目的ではありません。あの数字が言いたいのは「肌が乾ききる前に塗ってくださいね」ということで、時計を見て競争してください、という話ではないはずなんです。
それでも数字が出てくると、守れた日と守れなかった日ができてしまいます。急いで塗ってムラになる、タオルを取る前に手を伸ばして胸元が濡れる、間に合わなかった日に少し落ち込む。数字のほうに生活が引っぱられているなら、そこはほどいて大丈夫です。
「◯秒以内」が見ているのは、時計ではなく水分
洗ったあとの肌には水がのっています。その水は放っておけば空気のほうへ出ていって、もともとあったうるおいまで一緒に連れていかれる感じになる。だから「乾ききる前に」と言われるわけです。
ここで大事なのは、乾くまでの時間が全員同じではないということです。同じ人でも、季節と部屋と拭き方でまったく違います。夏のじめっとした洗面所と、真冬の底冷えする脱衣所では、肌の上の水の減り方がぜんぜん違う。秒数は平均の話であって、今日のあなたの洗面所の話ではありません。
数字を否定したいわけではないんです。目安としてはよくできています。ただ、目安が目的になると毎日がしんどくなる。そこだけ切り離しておきたい、という話です。
秒数より先に見たい3つのこと
時間を短くする前に、こちらを見たほうが効きます。どれも、今日から変えられることです。
1. タオルの当て方
ごしごし往復させると、水分は一気に持っていかれます。乾いたタオルをそっと当てて押さえる。頬、額、鼻のわき、あごの下。それだけで、肌の上に少し水が残った状態にできます。
この一手間で、そのあとの数十秒に追われる感じがかなり減ります。逆に、拭き方が雑なまま急いでも追いつかないことのほうが多いです。タオルを取る前に手を伸ばして服を濡らすのは順番が前後しているだけなので、押さえてから、で大丈夫です。
2. その部屋の空気
洗面所とリビングでは、湿り気がぜんぜん違います。お風呂上がりの洗面所は湯気が残っていて、肌にとっては穏やかな場所。そこから冷房や暖房の効いた部屋に出た瞬間に、状況が変わります。
部屋に出てから塗る習慣なら、風の通り道に座っていないかだけ見てみてください。エアコンの風、扇風機、ドライヤーの風。顔に風が当たっているかどうかは、秒数よりずっと大きく効きます。
3. その日の手順の並び
夜なら髪を乾かす、歯を磨く、洗濯物をたたむ。朝なら着替える、お弁当を詰める。洗顔と化粧水のあいだに何が挟まっているかは日によって違います。挟まっているものを一つ外すほうが、走るより早いです。手順そのものに迷いがあるときは、スキンケアの順番で迷ったら、朝・夜・例外を表示から並べる基本手順も見てみてください。並びが決まると、迷う時間そのものが減ります。
急ぐほうが合う人と、落ち着いてからのほうが合う人
ここは、正解を一つに決めないほうがいいところです。
洗ったあとすぐにつっぱる感じがある人は、早いほうが心地よいと思います。乾きやすい季節ならなおさら。押さえ拭きをしたら、そのまま洗面所で塗ってしまう。移動しないのが一番の近道です。
いっぽうで、お風呂上がりに顔がほてって汗が引かない人もいます。汗が出ているうちに重ねると流れてしまって、結局塗り直すことになる。そういう日は少し落ち着いてからのほうがきれいに入ります。
同じ人でも、夏と冬で答えが入れ替わります。去年の自分の正解を、今年も守らなくていいんです。スキンケアを増やすほど良くなるわけではないという話とも重なりますが、足すより先に、いまの季節に合っているかを見るほうが早いことは多いです。
髪を先に乾かすか、スキンケアが先か
夜のいちばん大きな分かれ道が、たぶんここです。どちらにも理由があります。
スキンケアが先。洗顔からの時間が短くて済みます。髪をタオルで包んでおいて、顔だけ先に整える形。ドライヤーの風が顔に当たる前に済ませられるのも利点です。ただ、濡れた髪が頬や首すじについて気になる人には向きません。
髪が先。髪が長くて乾かすのに時間がかかる人はこちら。最後に落ち着いて塗れます。ただしドライヤーの時間ぶん顔は乾いていくので、風を顔に当てない工夫はいります。乾かす前に化粧水だけ入れておいて、乾かしたあとに続きをする、という分け方をしている人もいます。
どちらが正しいかを決めるより、一週間だけ入れ替えて試すほうが早いです。朝の顔のこわばり方、夜の面倒くささ、髪の乾き具合。合わなければ戻せばいいだけなので、気楽にどうぞ。
表示に順番が書いてあるなら、そちらが先
ひとつだけ前提を置いておきます。手に取っているものの箱や容器に使う順番やタイミングが書いてあるなら、それが優先です。洗顔直後に、乾いた肌に、他のものより先に。作った側が想定している使い方が、いちばん確かな案内になります。ここに書いているのは、表示に何もないときの一般的な考え方です。矛盾したときは迷わず表示のほうを取ってください。
よくある質問
タオルで拭く前に塗ったほうがいいですか
びしょ濡れのまま塗ると、水で薄まって顔の上を滑るだけになりがちです。服も濡れます。押さえ拭きで水滴を取ってから、が扱いやすいと思います。
重ねるときの間隔はどれくらい待てばいいですか
時計ではなく手のひらの感触で決めるほうが簡単です。触ってひんやりして指が滑るなら、まだ水が残っている状態。指が少し止まる感じになったら次へ。手のひらで軽く包むように温めるとなじむのが早く感じられる、という声もよく聞きます。
間に合わなかった日は、やり直したほうがいいですか
洗い直す必要はありません。乾いてしまったと感じたら、いつもより少し多めに取って、押し込まずにやさしく置く。それで十分です。乾いた肌をこすると、そちらのほうが負担になります。
おわりに
数字は便利です。覚えやすいし、人に伝えやすい。でも覚えやすい数字ほど、いつのまにか採点表になってしまう。守れた日はえらくて、守れなかった日はだめ、というふうに。
肌はそんなに短気ではありません。一日の数十秒より、その部屋の空気や、続けられる手順のほうが効いています。今日はドライヤーを先にした、今日は洗面所で済ませた。そのくらいの幅があって、ちょうどいいです。
間に合わなかった日があっても大丈夫です。走らずに、押さえて、塗る。それだけで、明日もちゃんと続きます。
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X(@tax_kiichan)でも、暮らしのなかで気づいたことを短く書いています。よかったらのぞいてみてください。
※本記事は一般的な情報提供です。肌や髪の状態には個人差があり、合うもの・合わないものは人によって異なります。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。

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