食洗機がない台所で、洗い物を減らす順番|先に手を打つのは3か所

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こんにちは、税理士のきいちゃんです。

「洗い物は、終わったあとが嫌なんじゃなくて、作っている途中からもう嫌」

食洗機のない台所です。まだ誰も食べていないのに、シンクにはボウルとざると計量のカップ、味見に使った小皿が積まれている。あの光景を見た時点で、もう気持ちがしぼみます。

先に結論を書きます。手を打つ場所は3か所、順番は使う器を増やさない段取り、調理中に洗う一手、乾かす場所を先に空ける。この順に効きます。洗剤やスポンジを見直すのは、いちばん最後でいいと思っています。

つらいのは食後ではなく、作っている途中

食べ終わったあとの洗い物は、じつは量が読めます。人数ぶんの皿と箸とコップ、鍋がひとつ。

読めないのは調理中に出るほうです。刻んだものを置く皿、粉をまぜるボウル、水にさらすざる、油をきるバット。しかもこれは、まだ手が動いている最中に積み上がります。だから「食後にがんばる」という対策では、いちばんきつい山に手が届きません。減らす相手を、食後の皿から調理中の器に切り替える。それだけで台所の空気が変わります。

一つめ、使う器を増やさない段取り

洗い物を速くするのではなく、そもそも出さない。ここが最初です。

切ったものを種類ごとに小皿へ分けず、まな板の上で列にして置く。分けたいときは平たいバットひとつにまとめて場所で仕切る。ボウルは順番を決めて一つで回します。水気のないもの、においの軽いものから使えば、途中で洗わずに次へ進めます。味見の小皿は最後まで同じ一枚を使う。

もうひとつ効くのが、混ぜる器と食卓に出す器をそろえることです。和えものやサラダを、盛りつけ用の器の中で直接和えてしまう。見た目が気になる日はやめればいいので、気楽な手だと思います。

切れるタイプのキッチンペーパーを、まな板に一枚敷いて水気の多いものを扱う手もあります。ただ、毎回にするとごみの量と捨てる回数が増えます。洗い物を減らした分がどこかに移っていないかは、ときどき見たほうがいいところです。

二つめ、調理中に洗う一手

次が待ち時間の使い方です。煮ているあいだ、蒸しているあいだ、炊けるまでのあいだ。手が空く数分に洗ってしまえば、食後に残る量が目に見えて減ります。

ここでの決め手は「もう使わないと確定したものだけ洗う」ことです。まだ出番があるかもしれない器を前に迷うと、手が止まります。粉をふるったざる、卵を割ったボウル、皮をむいたピーラー。使い終わりが確定しているものから片づけると、判断がいらないぶんだけ手が進みます。

この一手は、火のそばを離れられる料理と相性がいいです。ほったらかしにできる時間が生まれる道具の話は、電気圧力鍋で夕方の段取りはどう変わるかのほうに書きました。

三つめ、乾かす場所を先に空ける

意外と見落とすのがここです。洗えないのは、洗ったあとに置く場所が埋まっているからだったりします。

朝の食器が水切りかごに残っていると、夜の洗い物は始まりません。置く場所がないと分かっているので、体が動かないんです。だから台所に立ったら、まずかごを空にする。しまうのが面倒なら、よく使うものだけでも定位置へ戻す。洗う前の準備は、洗剤を出すことではなく空き場所を作ることだと思っています。

干す場所が足りないと洗濯が回らないのと同じ構造です。そちらは夜に洗濯を回す暮らしと、乾かない問題に書いています。洗う力ではなく、乾かす側の容量で詰まる。台所も洗面所も似ています。

道具を足すなら、お金以外の物差しで選ぶ

見ておきたい5つ

  1. 重ねられるか。同じ形のボウルやバットは、重ねて置けるぶんシンクの中が広く使えます
  2. 口が広いか。底に手が届く形は、こすらずに落ちます。細い口の水筒が面倒なのは、この差です
  3. 部品が分かれないか。ふた、パッキン、注ぎ口。洗う数が増えるほど夜のうちに片づかなくなります
  4. シンクに入るサイズか。大きい鍋やフライパンは洗いにくいというより、洗い場をふさぎます
  5. 置き場所があるか。戻す場所が決まっていないものは、たいてい出しっぱなしになります

浅めの片手鍋、口の広いボウル、深すぎないざる。家庭用でもサイズの幅がかなりあります。売り場では容量の表示より、自分のシンクと手の入り方で見たほうが確実です。

足したのに続かなかった、よくある理由

うまくいかなかった話を聞くと、理由はいくつかに集まります。

水切りかごを大きいものに替えたら、そこが物置になった。これはよく聞きます。置ける場所が増えると、乾いたものを戻さなくなるんです。かごは小さいほうが回るという人もいて、どちらが正しいという話ではありません。

洗い桶を置いたら、洗う対象が一つ増えた。これも同じ形です。つけ置きの効果はあっても、桶そのものを毎日洗うことになります。珪藻土のマットも、立てて乾かす場所とときどき陰干しする手間が前提です。置き場所で続くかどうかが決まるのは掃除機と同じで、スティック掃除機は置き場所で使う回数が変わるにも書きました。

ふきんとスポンジとまな板は、気にしすぎない落としどころで

きいちゃんメモ

毎日ぜんぶ煮沸して漂白して、と決めると、まず続きません。私が決めているのは「濡れたまま重ねない」だけです。ふきんは広げて掛ける、スポンジは水を切って立てる、まな板は立てて風を通す。乾くようにしておくだけで、においが気になる回数は減っていく感覚があります。漂白や除菌をどこまでやるかは扱う食材や家族の状況でも変わるので、一律の正解を決めなくていいと思っています。

食洗機を入れる前に、見ておくこと

いずれ入れるつもりの方もいると思うので、軽く触れておきます。

まず置き場所です。本体の面積のほかに、扉やふたを開ける空間が要ります。次に水まわり。据え置きの機種は水栓に部品を付ける工事が必要な場合があり、賃貸だと確認事項が増えます。工事のいらないタイプは、水を入れる手間がついてきます。そして入れられない食器があること。木や漆のもの、金銀の絵付け、熱に弱い樹脂などは避けるよう案内されているのが一般的です。判断は機種ごとに違うので、取扱説明書と器の表示を見てください。

ただ、入れたあとも「使う器を減らす」という考えは変わりません。今日やっている段取りは、無駄になりません。

おわりに

洗い物が終わらないのは、要領が悪いからではなく、出る量と乾かす場所が釣り合っていないだけです。順番を入れ替えると、同じ献立でもシンクの景色は変わります。

全部やらなくていいです。今日は水切りかごを空にするところだけでも、十分に効きます。うまく回らない日は、たぶん台所ではなくその日の余力の問題です。

暮らしの道具の話や、日々のちょっとした気づきはX(tax_kiichan)でも書いています。

※本記事は一般的な情報提供です。仕様や使い勝手は製品によって異なります。実際の使用方法・お手入れは各メーカーの取扱説明書に従ってください。

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