夏の肌ダメージの立て直し、スキンケア費用はどこにかける?優先順位

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こんにちは、税理士のきいちゃんです。

「夏に日焼けしてしまったので、秋のスキンケアにお金をかけたいです。何から買うのが正解ですか?」

答えは、(1)日焼け止めを秋も続ける、(2)保湿を切らさない、(3)足りないところに1品だけ足す、この順番です。高い美容液を勢いで1本買うより、この順番を守るほうが費用対効果は高くなります。順番を飛ばして「効きそうなもの」から買うと、たいてい使いきれずに残ります。

お金の話としてお読みください。何がどれだけ効くかは私の専門外ですが、使いきれずに棚に残る支出を減らす考え方は、家計でも経費でも同じです。

なぜ順番が大事なのか

ひとつは、秋になっても紫外線がゼロにはならないからです。夏のあいだ毎日塗っていた方が9月にやめてしまうのは、せっかく続けた習慣を手放すことになります。日焼け止めは1本の単価がそこまで高くないので続けるコスト増は小さいのに、やめたあとで「秋のダメージ対策」として別の出費を考えることになりがちです。

もうひとつは、基礎ができていないところに高価な1品を足しても、変化を実感しにくい点です。実感がないと「合わなかった」という結論になり、残りが手つかずで棚に置かれます。5,000円の美容液を半分残したら、実質の単価は倍になったのと同じ。買った金額ではなく使いきった量で割った単価で考えると、判断がぶれません。

きいちゃんメモ

経費の相談で領収書を拝見していると、夏から秋にかけて美容関係の支出が跳ね上がる方が毎年いらっしゃいます。だいたい共通しているのが、既に持っているものと同じ役割の品を買い足していることです。増えているのは品数で、続けている習慣の数は変わっていません。

年額でいくらか、いちど数えてみる

1回いくらではなく1年でいくらになるかを出すと、優先順位がはっきりします。以下はあくまで計算の例で、実際の価格や本数は人によって違います。

  • 日焼け止め 1本1,500円を年6本 = 年9,000円
  • 化粧水・保湿の基礎 月2,500円 = 年3万円
  • 美容液 1本5,000円を年4本 = 年2万円

合計で年約6万円という目安になります。この数字を見てから「秋だけの特別ケア」を検討すると、話がずいぶん現実的になります。年6万円の枠に1万円足すなら年7万円になるという意味です。増やすと決めるならそれでいいのですが、なんとなく足していくと、年末に数えて驚くことになります。

おすすめは、枠を決めて入れ替えで考えることです。新しく1品入れるなら、いま使っているどれかを減らす。この一手間があるだけで、棚に残る量が目に見えて減ります。

買う前に決めておく3つ

確認したい3つ

  1. 使い切るまでの日数を先に見積もる。1本で何日もつのかを想像してから買う
  2. 新しいものはトライアルや少量サイズから試す。本品を先に買わない
  3. いま使っているものと同じ役割のものを2つ持たない

とくに1番目が効きます。「1本で60日」と見積もって買ったのに120日たっても半分残っているなら、使う頻度が想定より低いということです。次は量を落とすか、その枠を別の用途にまわせます。

お金の観点で、やらないほうがいいこと

まず、秋の限定品をまとめ買いすること。限定という言葉には「いま決めないと損」と思わせる力がありますが、使いきれなければ単価は上がります。次に、通販の定期便を試さずに本品コースから始めること。合わなかったときの解約手続きも含めて、負担は小さくありません。

そしてもうひとつ。「日焼けを取り返す」目的で、高額な施術のコースを勢いで契約することです。回数券や前払いのコースは1回あたりが安く見える一方で、通いきれなければ実際の単価は上がります。判断するときは総額と回数を紙に書いて、その回数を通える生活かどうかを考えてみてください。肌の状態そのものが気になるなら、まずは医師などの専門家に相談するのが順番だと思います。

税金の話をひとつだけ

「これは医療費控除になりますか」という質問も、この時期はよくいただきます。一般的には、美容目的のスキンケア用品の購入や美容目的の施術は、医療費控除の対象になりません。日焼け止めや化粧水も同じ扱いです。

一方で、医師の診療を受けて、治療のために必要と判断されて処方された薬などは、対象になり得ます。つまり「肌に使うものかどうか」ではなく、美容目的か治療目的かという目的の違いで分かれる、というのが考え方の軸です。ただし治療目的でありさえすれば何でも対象になるわけではなく、医師などの診療・治療の対価であるか、治療に必要な医薬品の購入であるか、という点も要件になります。対象になるかどうかは施術や受診の内容によって個別に判断されますので、迷うものがあれば領収書を残しておいて、確定申告の前に確認するのが安全です。

本数を管理しやすいシリーズを選ぶという手

「同じ役割のものを2つ持たない」を実行しやすいのは、必要なものが一続きのシリーズです。買い足しの判断が減るぶん、支出も落ち着きます。

オルビスユー

洗顔・化粧水・保湿液が一続きのシリーズなので、手持ちの本数を把握しやすく、同じ役割のものが重複しにくい構成です。まずトライアルで使い切るまでの日数を実測してから本品に進むと、余らせる失敗を減らせます。価格や内容量は公式サイトで確認してください。

よくある質問

秋になったら日焼け止めはやめていいですか

紫外線は夏だけのものではないので、続けるほうが合理的です。お金の面でも、日焼け止めは年額で見た負担が比較的軽い項目です。前の例なら年9,000円ほど。ここをやめて代わりに数千円の美容液を買い足すのは、支出の入れ替えとしてあまり得ではありません。夏に残った分があるなら、開封からの期間に気をつけつつ秋のうちに使ってしまうのも、ムダを出さない方法です。

高いものと安いもの、どちらを選ぶべきですか

毎日使って切らしたくないもの、つまり日焼け止めと保湿の基礎は、続けられる価格帯から選ぶのがいいと思います。切らさないことが目的なので、補充のたびに迷う価格だと続きません。逆に「足りないところに足す1品」は、年に数本なら少し高くても構いません。ただし本品からではなく少量から。続けるものは安く、試すものは小さく、という分け方が家計にはいちばん収まりがいいです。

おわりに

夏のダメージが気になると、つい「いちばん効きそうなもの」に手が伸びます。でも順番を守るほうが、同じ予算でも満足度は上がります。続けているものを切らさない、足すのは最後に1品だけ。まずは今日、手元にある本数を数えてみてください。それが一番お金のかからない第一歩です。

日々のお金の話はX(@tax_kiichan)でも発信しています。

※本記事は執筆時点(2026年8月)の情報にもとづき、一般的な家計管理の考え方を紹介するものです。金額はあくまで例であり、適切な配分は収入や生活状況によって異なります。医療費控除の対象になるかどうかは、その施術や医薬品が治療のために必要と認められるかどうかによって個別に判断されます。医師の指示があっても、病気の予防や健康増進のためのものは対象になりません。

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