こんにちは、税理士のきいちゃんです。
家計簿は月末で締めるべき?給料日から始めたいけれど、家族の入金日やカードの引落日も違って迷います。
家計簿の区切りは、月末でも給料日の前日でも構いません。先に決めたいのは、「次の給料まで使える予算」を見たいのか、「暦の月ごとの支出」を比べたいのかです。家計簿の集計期間と、口座から実際にお金が出る予定を分けると、すべての日付を一つへそろえずに管理できます。
今回は家庭の家計管理の話です。事業の会計期間や確定申告の集計方法を変更する説明ではありません。手書きでもアプリでも、見たい内容に合わせて続けられる区切りを作ります。
月末区切りと給料日区切りは、見るものが違う
カレンダーの月ごとに食費や日用品費を振り返りたいなら、月初から月末の区切りは分かりやすい方法です。予定表やレシートの日付と照合しやすく、家族へ「先月の買い物」と説明するときも意味がそろいます。ただし、給料が入った直後に月が変わる人は、手元の予算感覚とずれることがあります。
一方、給料が入ってから次の給料までの使い方を見たいなら、給料日を開始日にする方法があります。たとえば毎月25日を開始日に決めた場合、通常は25日から翌月24日までを一つの区切りとして扱います。これは管理方法の例で、すべての家庭に向く日付という意味ではありません。
どちらを選んでも、使った事実が変わるわけではありません。区切りを変えただけで今月の支出が少なく見えたときは、集計対象の日数や含まれる支払いが変わっていないかを見ます。「節約できた」と判断する前に、同じものを比べているかを確かめましょう。
引落予定は、家計簿の締め日とは別に残す
給料日の区切りにしても、家賃やクレジットカードの引落日がそこへ動くわけではありません。家計簿では期間内の使い方を見て、口座ではいつお金が必要かを見る。この二つを分けておくと、「今期の予算には余裕があるのに、引落口座にお金がない」という見落としを防ぐ確認ができます。
カレンダーへは、支払先、引落予定日、引落口座、確定した金額を記録します。金額が未確定なら、そのことも残します。家計簿の余りをそのまま自由に使える残高と考えず、これから引き落とされる分を別に確かめるための予定表です。
カードの利用履歴を支出として記録する方法なら、後の口座引落しを同じ買い物の支出として重ねないよう、使っているアプリの扱いを確認します。区切りを変更して二重記録を隠すのではなく、まず記録方法をそろえることが先。現金の移動も迷う場合は、引き出しと買い物を分ける家計簿で整理できます。
家族の給料日が違っても、共通の区切りを作れる
共働きで給料日が違うと、一人の入金日だけを基準にしてよいか迷います。まずは、家計全体を一緒に記録しているのか、共通の生活費だけを記録しているのかをそろえます。そのうえで、共通の予算を決める日と、それぞれがお金を移す予定を分けて書きます。
説明用の例として、家計簿は月末で締め、家族は自分の給料が入った後に共通口座へ入れる方法も考えられます。逆に、主な生活費を用意する日から区切る方法もあります。入金日が違うことを誰かの管理不足とせず、支払いに間に合う予定を共有できるかで選びましょう。
毎月の入金時期が一定でない家庭は、給料日への連動を無理に使わず、固定の集計期間と支払予定表を組み合わせる考え方があります。大切なのは、入金されるはずのお金と、すでに口座へ入ったお金を区別すること。見込みだけで支払いの準備ができたと判断しないようにします。
「家計簿を見る日」「お金を移す日」「引き落とされる日」は別々で大丈夫です。一つに合わせるより、次に何をするかが分かる予定にしておきましょう。
設定を変える月は、切り替えたことも記録する
マネーフォワード MEは、家計簿の集計開始日と、その日が土日祝日の場合の扱いを設定する方法を案内しています。給料が前の平日に入るのか、後の平日に入るのかは勤務先などの条件を確認し、自分の状況に合う設定を選びます。これは家計簿の設定で、振込そのものを変更する機能ではありません。
切り替える前に今の期間を控え、変更後に表示される開始日と終了日を見ます。過去の集計の見え方も確認し、同じ「今月」という名前だけで比較しないようにします。手書きの場合は、前のノートの終了日と新しいノートの開始日を並べ、同じ日が重なったり、間の日が抜けたりしていないかを確認します。
ひと区切り使ってみたら、買い物を記録しやすかったか、支払予定を見落とさなかったかで振り返ります。締め日をそろえた後も毎月の負担が大きいなら、次は固定費を見直す順番へ。家計簿の区切りだけを何度も変えるのではなく、実際の支出を選び直す段階へ進めます。
おわりに:正しい締め日より、次の支払いが見えること
月末にそろえられないから、家計簿が苦手というわけではありません。まずは、予算を見たい期間を決め、次の引落予定だけ別に書いてみてください。日付が違ってもつながりが見えていれば、自分の暮らしに合う管理になります。
締め日を決めるとき
予算か月ごとの比較か、目的から区切る。引落予定は別に管理し、設定を変える月は期間の重なりと抜けを確かめます。
参照:マネーフォワード MEサポート「集計期間を変更する方法」「振替機能について」(確認日:2026年9月26日)。家計の整理をXでも発信しています。
※家庭の家計管理の提案です。給与や支払日の扱いは契約先へ、アプリの集計仕様は公式サポートへ確認してください。税務・事業会計の記帳ルールを示すものではありません。

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