洗剤の種類を減らすと掃除が続く理由|決め手は選ぶ手数と取り出す手数

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こんにちは、税理士のきいちゃんです。

「洗剤はそろっているのに、掃除だけがいつも後回しになる」

洗面台の下を開けると、ボトルが並んでいます。浴室用、トイレ用、換気扇用、フローリング用、鏡用。どれもそのとき「この場所専用」として買ったはずなのに、実際に手が伸びるのは二本か三本です。

先に結論を書きます。掃除が続かない原因は、やる気ではありません。どれを使うか決める手数と、取り出す手数です。種類が多いほど、この二つが増えます。増えた分だけ、手をつけるまでの距離が伸びます。

掃除は「こする」より前の段階で止まっている

洗面台の鏡がくもっている、と気づいた瞬間を思い出してみてください。手を動かす前に、頭のなかで小さな確認が走ります。これは鏡用でいいのか、水あかだから別のものか、それは扉の奥のどこにあったか、詰め替えは残っていたか。

この確認が二つ三つ重なると、たいてい「あとで」になります。しかも次に気づいたときも、同じ確認をもう一度やることになります。判断が毎回リセットされるからです。

取り出す手数も同じです。扉を開けて、前のボトルを二本どかして、奥のものを引き出す。動作の数で言えば四つか五つ。これが「洗面台の上に置いてあるものを持つ」だけになると、一つになります。道具は、動作の数が少ないほうが使われます。掃除機でも同じことが起きていて、スティック掃除機は置き場所で使う回数が変わるほうにも書きました。

減らすというのは、一本にすることではありません

ここを取り違えると失敗します。全部を一本にまとめようとすると、落ちない汚れが出てきて、結局こするほうに時間がかかります。減らすというのは、用途別のラベルで持つのをやめて、性質で持ち直すことです。

家庭で使うものは、大きく四つの系統に分かれます。

性質で分けた四つの系統

  1. 中性。日常のふきそうじ、食器、床。汚れが軽いうちならこれで足ります
  2. アルカリ性。油汚れ、皮脂、こげ。台所まわりと、手が触れる場所の黒ずみ
  3. 酸性。水あか、白いうろこ状のかたまり、湯あか。浴室や蛇口、鏡
  4. 塩素系。黒ずみやぬめり、除菌をうたうもの。使う場所と換気が限られる

この四つが頭に入ると、ボトルの表側の「浴室用」「トイレ用」という文字ではなく、裏の表示を見るようになります。すると、名前のちがう二本が同じ系統だった、ということがよくあります。そこが減らせる場所です。

逆に、系統がちがうものは残します。油汚れの日と水あかの日は、そもそも別の仕事です。中性のものを一本、アルカリ性を一本、酸性を一本。この三本を手前に置いて、残りを別の場所に移すだけで、選ぶ時間がほとんどなくなります。

これは節約ではなく、安全の話です

系統を知っておくべき一番の理由は、まとめ買いを避けるためではありません。塩素系のものと酸性のものは、混ざると有毒なガスが発生します。絶対にいっしょに使わないでください。

危ないのは「同時にかける」だけではありません。片方を使った直後に、すすぎきらないまま続けてもう片方を使う、という順番も同じです。狭い浴室やトイレは特に危険です。系統を切り替えるときは、水で十分に流して、換気をしてから次に移ってください。

きいちゃんメモ

別の容器への移し替えもしないでください。何が入っているか分からなくなるだけでなく、容器の材質が中身に合わないことがあります。詰め替えるときは、同じ製品の詰め替え用を、指定された容器にだけ。混ぜてはいけない組み合わせや使える場所は製品ごとに決まっているので、判断は必ず本体の表示と注意書きに従ってください。

減らすかどうかを決める、お金以外の物差し

どれを手前に残すかは、次の順で見ています。

残す一本を選ぶときに見ること

  1. 置き場所。使う場所から何動作で届くか。三つ以上かかるものは出番が減ります
  2. すすぎと手入れ。二度ぶきが必要か、流すだけで済むか
  3. においの強さ。窓のない部屋で使えるかどうかが分かれます
  4. 手荒れ。素手でさわれないものは、手袋を出す動作が一つ増えます
  5. 家族が使えるか。自分だけが使い方を知っているものは、自分の手が空くまで待つことになります
  6. 子どもやペットの手が届かないか。強いものほど、置く高さを先に決めます

実際に効くのは、四番目と五番目です。手袋をはめないと使えないものは、思っているより出番がありません。そして家族の誰かが使えるようになると、掃除の回数そのものが変わります。手入れの工程が一つ増えると続かなくなるのは、電気圧力鍋で夕方の段取りはどう変わるかのほうで書いたことと同じです。

合わなかった人の理由も、はっきりしています

減らしてうまくいかなかった、という声もあります。理由は二つに集まります。

ひとつは、専用のものを使ったほうが早い場所があること。便器の内側、換気扇、排水口のように、形が決まっていて汚れの種類も決まっている場所は、そこ用に作られたものが速いです。ノズルの形や泡の残り方まで含めて作られているからで、ここを兼用にすると手が届かない部分が残ります。

もうひとつは、力が足りずに時間がかかること。中性のもの一本でこすり続けるより、系統の合ったものを置いて数分待つほうが、腕も痛くなりません。減らした結果こする時間が増えたなら、それは減らしすぎです。系統を三つ持つところまで戻してください。

ユアマイスター

自分で使う洗剤を増やしても、分解を伴うエアコン内部や換気扇の奥まで届くわけではありません。家で手入れする範囲とプロへ任せる範囲を分けたい方の比較先です。機種・設置状況・作業範囲・追加費用・古い機種への対応を公式表示で確認してください。

おわりに

洗剤の数は、まじめさの証明ではありません。むしろ増えるほど、掃除は始めにくくなります。今日やることは一つだけで、扉を開けて、同じ系統のものが二本以上ないかを見るだけです。

手前に三本、あとは奥へ。それで足りなかった場所だけ、専用のものを買い直せばいいと思っています。全部を捨てる必要はありません。手が届く場所を、少しすかせておくだけです。

暮らしの道具の話や、日々のちょっとした気づきはX(tax_kiichan)でも書いています。

※本記事は一般的な情報提供です。仕様や使い勝手は製品によって異なります。混ぜてはいけない組み合わせ、使える場所、お手入れの方法は製品ごとに定められていますので、実際の使用方法は必ず各製品の表示・注意書きおよびメーカーの案内に従ってください。

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