新しいコスメを買っても、2週間で元のメイクに戻るのは意志の弱さじゃない

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こんにちは、税理士のきいちゃんです。

「あんなに迷って買ったのに、気づいたらいつもの3つしか使っていない」

私もです。買った週はちゃんと毎朝開けるのに、三日目あたりから手が別のものを取っている。二週間経つと、新しく買ったものは引き出しの奥にあって、鏡の前に並んでいるのは前と同じ顔ぶれです。そのたびに、また続かなかった、と少し落ち込む。

でも、これは続かなさの話ではないと思っています。

戻るのは意志の問題ではなく、手が順番を覚えているから

先に結論を書きます。元のメイクに戻るのは、飽きたからでも意志が弱いからでもなく、朝の手の動きが変わっていないからです。

朝のメイクって、考えながらやっていないですよね。下地をのばして、頬にのせて、目のまわりを整えて、最後に唇。この順番を、たぶん何年も変えていない。手が先に動いて、頭は別のことを考えています。今日の予定とか、洗濯物を干したかとか、あの返信をまだしていないな、とか。

その流れの中に新しいものを入れようとすると、手が一度止まります。蓋を開ける、色を見る、どこにのせるか決める。数秒のことなのに、朝はその数秒が長い。止まると「間に合わない」と感じて、体が勝手に元の順番へ戻ります。新しいものが悪かったわけではなく、入る場所がなかっただけです。

「戻る」が起きているのは、たった数秒のあいだ

戻る場面は、思い返すとけっこうはっきりしています。

  • 出る時間が迫っている朝。鏡より時計を見ている
  • 鏡の前で二本を持って迷う数秒。迷った時点で、たいてい見慣れたほうを置く
  • いつもの位置に置いてあるものを、見ないで取っている
  • 寝不足や肌が揺らいでいる日。冒険する気力がない

置き場所の影響は、思っているより大きいです。よく使うものはポーチの手前や洗面台の決まった位置にあって、目で探さなくても手が届く。新しく買ったものは、箱のまま、袋のまま、引き出しの中。取り出す動作が一つ増えるだけで、朝は選ばれません。

きいちゃんメモ

朝の手順が体に入っていること自体は、悪いことではありません。だから短い時間で顔が整うし、寝坊した日でもなんとかなる。変えたいと思ったときだけ、その順番をわざと意識すればいいのだと思います。

ちなみに、朝の手順が一日の見え方をどこまで左右するかについては、夕方の化粧崩れ、原因は夕方ではなく朝の手順にあるかもしれないにも書きました。崩れの話も、たどっていくと朝の数分に行き着きます。

新しいものが残るときは、たいてい三つがそろっている

逆に、そのまま定番になったものを思い出してみると、共通点があります。

  1. すでにある工程の「置き換え」になっている
  2. 置き場所が、手の届く順番の中にある
  3. 試す日が決まっている

一つめ。工程を増やすものは、まず残りません。足すのではなく、いま使っているものと入れ替えるという形だと、手の動きは変わらないまま中身だけ変わります。「これを買ったら、あれは休ませる」がセットになっているかどうか。

二つめ。買ったその日に、いま使っているものと同じ場所へ入れてしまう。前のものは一段下や別の箱へ移す。順番の中に席をつくる、という感じです。

三つめ。平日の朝に初めて開けるのは、たぶん一番不利です。時間のある日に一度だけ手を動かしてみる。どこにのせるか、どのくらいの量か、どの指を使うかが一回わかっていれば、忙しい朝でも手が止まりません。

それでも戻るなら、戻ってよかったのかもしれない

ここも大事だと思っています。手が避けているものには、避けている理由があります。塗ったあとに落ち着かない、思っていた色と違う、時間が経つと気になってくる。言葉にする前に、手が先に判断していることがあります。

合わないものを、買ったからという理由で使い続けるほうがつらいです。鏡を見るのが少し嫌になるくらいなら、やめていい。戻ることは失敗ではありません。試して、違うとわかった。迷う候補が一つ減ったということです。

買う前に、自分に聞いてみる二つのこと

  • これは、いまの手順のどこを置き換える?
  • 置き場所はどこにする?

余裕があれば「いつ試す?」も。三つとも答えが出るなら、たぶん使います。答えが詰まるなら、欲しい気持ちが「使いたい」より「持っていたい」に寄っているのかもしれません。それも悪いことではないので、そう自覚したうえで買うと、あとで自分を責めなくなります。

使わなかったものは、責めずに置き直す

使えなかったものを見るたびに反省する必要はないと思います。やり方は三つくらいあります。

  • 手放す。使用感が合わなかったものは、時間が経っても合いません
  • 時期を変えて試す。乾く季節と湿る季節で、同じものの印象が変わることがあります
  • 場所を変える。旅行用のポーチ、寝室、職場の引き出し。使う場面ごと変えると出番ができます

引き出しの中身が増えていく話は、試供品とサンプルが引き出しに溜まっていくのは、片づけのせいじゃないでも書きました。溜まる仕組みがわかると、少し気が楽になります。

おわりに

新しいものを買ってもいつものメイクに戻るのは、続かない性格だからではなく、朝の手の動きがそれだけ強いということです。強い習慣を持っているのは、忙しい朝を生きるうえでむしろ心強いことですよね。

変えたいときは、気合いを入れる代わりに、順番と置き場所を一か所だけ動かしてみてください。それでも戻ったなら、それが今の自分に合っている顔なのだと思います。どちらでも大丈夫です。

美容の話や、日々のちょっとした気づきはX(tax_kiichan)でも書いています。よかったら覗いてみてください。

※本記事は一般的な情報提供です。肌や髪の状態には個人差があり、合うもの・合わないものは人によって異なります。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。