産後の美容費、どう立て直す?お金と気持ちの両方が戻る4つの順番

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こんにちは、税理士のきいちゃんです。

「産後、美容にかけるお金をどこまで戻していいのか分からなくなりました。全部やめるのもつらいです」

答えは、産後の美容費は「元に戻す」のではなく、順番を決めて戻す。いちばん最初に戻すのは、自分が鏡を見て落ち込まなくなるものをひとつだけです。全部を戻そうとすると金額が大きすぎて手が止まり、ゼロにすると気持ちが持たなくなる。だから一段ずつ戻します。

産後に美容費が崩れるのは、意志の問題ではない

産後に美容費が崩れるのは、だらしないからではありません。構造的にそうなります。

ひとつめは、収入が一時的に減ること。出産育児一時金や育児休業給付金といった制度はありますが、入ってくるタイミングが普段の給与とは違うので、月の家計の手触りが変わります。ふたつめは、支出が増えること。おむつ、ミルク、衣類、通院。ひとつひとつは小さくても、月で見ると確実に上がります。

みっつめは、時間が物理的に取れないこと。美容院に二時間という枠がそもそも作れません。お金があっても使えない状態です。

そしてよっつめが、いちばん厄介です。使えていないのに、サブスクや定期便だけが自動で引き落とされ続ける。届き続ける化粧品、通えていない脱毛の残回数。時間が取れないという事情は、支払いの側には反映されません。

最初にやることは、節約ではなく棚卸し

多くの人が「安いものに替える」から始めてしまうのですが、順番が違います。最初にやるのは、止まっている美容費を全部書き出すこと。実務でいちばん質問が多いのが「何から削ればいいですか」なのですが、答えはたいてい「削るより先に、払っているのに使っていないものを見つけてください」。これがいちばん痛みの少ない削減です。

産後に確認したい4つ

  1. 化粧品やサプリの定期便を使い切れているか
  2. 美容系のサブスクの月額が残っていないか
  3. 回数券やコースの残回数と、有効期限
  4. 美容院の予約サイクルが以前の前提のままになっていないか

カードの明細を三か月分さかのぼるのが早いです。同じ金額が毎月同じ日に出ていたら、それが自動の支出です。

きいちゃんメモ

大事なのは、選択肢が「続ける」か「解約」の二つではないこと。定期便には回数をスキップする仕組み、サロンには休会や期限延長を認めてくれるところがあります。解約すると再開時に入会金がかかることもあるので、まず「休めますか」と聞いてみてください。

戻す順番は、この4つで考える

棚卸しが済んだら、次は戻す順番です。基準は「毎日効いて、時間がかからないもの」から。

1. 毎日肌に触れる基礎化粧品

これを最初に戻します。毎日使うので一円あたりの満足度が高く、かかる時間も数分で済むからです。鏡を見て落ち込む原因が肌なら、ここを整えるだけで気持ちの土台が変わります。

2. 髪は「自分で扱える状態」に寄せる

次が髪。ただし戻すというより、設計を変えます。乾かす時間が短い長さ、根元が目立ちにくい色。ここを選ぶと、美容院に行く間隔を延ばしても崩れません。カラーが二か月に一度から三か月に一度になるだけで、年間の美容院代は大きく変わります。

3. メイクは「人に会うときだけ」に絞る

フルセットを揃え直す必要はありません。人に会う日に必要な眉と唇、顔色を整える一品。この三つがあれば外に出られます。色数を増やすのはもっと後です。

4. エステ・脱毛・ネイルは最後

これらは金額が大きいだけでなく、まとまった時間と預ける相手の確保が必要です。最後にするのは価値が低いからではなく、いま再開しても予約を消化できない可能性が高いから。時間が読めるようになってから戻すほうが、同じ金額の満足度が高くなります。

金額はいくらで組むか(あくまで例です)

目安がないと動けないので、例をひとつ出します。適切な金額は収入や生活状況によって変わります。

産前が月2万円だったとします。内訳は美容院8,000円、基礎化粧品5,000円、メイク3,000円、ネイルや脱毛で4,000円くらい。これを産後半年は月6,000円で組み直します。基礎化粧品3,000円、美容院を三か月に一度にして月あたり2,500円、メイクの買い替え500円。エステや脱毛はいったんゼロ、休会にしておきます。

そのうえで半年後から月1万円、一年後に月1万5,000円と戻していく。この「戻す予定」を先に決めておくことが大事です。期限のない我慢はつらいけれど、半年で戻すと決めた我慢なら続きます。

高い買い替えを急がない

産後は肌の調子や髪の抜けやすさが変わったと感じる人が多く、そうした変化には一時的なものも多いと言われています。ここで慌てて高価なものに全部入れ替えるのは、家計としてあまり得な判断ではありません。数か月後に状態が変わって、結局合わなくなることがあるからです。

体調や肌の状態が落ち着いてから本命を決める。それまでは小さく試して、合うかどうかだけ確かめる。これが産後にいちばん損の小さい戻し方です。かゆみや痛み、抜け方がおかしいと感じるときは、家計の話より先に医師に相談してください。

「毎日肌に触れるものをひとつ戻す」ときに、家計目線から扱いやすいものを挙げておきます。

オルビスユー

価格が公開されていて、一日あたりいくらかを自分で計算できるのが家計目線では大きな利点です。まず体験セットで肌に合うか確かめてから本品に進めるので、合わなかったときの損が小さい。産後で何かを試す余裕が少ない時期に、判断を小さく区切れる形になっています。

よくある質問

美容費を削るのが親としての正しさ、ではないですよね?

違います。美容費をゼロにしたことは、子どもへの愛情の証明ではありません。家計の目的は、家族が機嫌よく生活を続けられること。鏡を見るたびに気持ちが下がる状態が半年続くほうが、月3,000円の化粧水よりよほど高くつきます。自分の機嫌を保つ費用は、家計の必要経費です。

夫(パートナー)にどう説明すればいいですか

金額と期間をセットで話すと通りやすいです。「美容費に月6,000円、半年後に見直す」と言えば、相手が判断できる形になります。この形は相手の趣味や交際費にもそのまま使えます。

おわりに

産後の美容費は、金額の問題に見えて順番の問題です。棚卸しをして止まっているものを止め、毎日肌に触れるものからひとつ戻す。髪、メイク、そして時間のかかるものへと、生活が動きだしたぶんだけ戻していく。

全部を一度に取り戻す必要はありません。いまは、鏡を見て落ち込まなくなるものをひとつだけ選んでください。

家計とお金の話は@tax_kiichanでも日々つぶやいています。

※本記事は一般的な家計管理の考え方を紹介するものです。金額はあくまで例であり、適切な配分は収入や生活状況によって異なります。肌や体調の変化については医師にご相談ください。

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