こんにちは、税理士のきいちゃんです。
「結婚式の美容費って、だいたいいくらみておけばいいですか?」
答えは「式当日のヘアメイク代だけを見て予算を組むと、ほぼ足が出る」です。見積書に載っている当日のヘアメイクは、美容にかかるお金のうちの一部にすぎません。実際に金額を押し上げるのは、リハーサル、前撮り、親族の分、二次会のお直し、そして式の日までじわじわ払い続ける脱毛やエステです。見落としやすいのは、当日以外の費用。ここを最初から枠に入れておけるかどうかで、最後に見る合計額の印象がまるで変わります。
まず全体像を出す。美容費はこれだけの項目に分かれる
金額は会場やプランによって幅があります。同じ内容でもホテル、専門式場、フォトスタジオでまるで違います。下の数字は桁を把握するための目安として見てください。
- 当日のヘアメイク(洋装・1スタイル)……5万円前後から8万円台が多い
- リハーサルメイク……1万円台から3万円前後
- 和装の着付けとヘアメイク……3万円前後から6万円台
- お色直しに伴うヘアチェンジ・お直し……1万円前後から3万円台
- 前撮りのヘアメイク……3万円前後から6万円台(プランに含まれることもあります)
- ブライダルエステ……体験1回で数千円、コースを組むと5万円前後から15万円台
- シェービング……1回5千円前後から1万円台
- ネイル……1万円前後
- まつげのエクステやパーマ……5千円前後から1万円台
- 脱毛……部位と回数次第で数万円から20万円台まで
- ヘッドドレスや小物……数千円から数万円
- 母親や親族のヘアメイク・着付け……1人あたり1万円前後から3万円台
- 二次会のお直し……1万円前後から2万円台
洋装1着で当日だけに絞れば15万円前後で収まることもありますし、和装と前撮りとエステを入れると40万円台、50万円台も珍しくありません。この差は項目をいくつ足したかで決まります。
見落としがちな出費5つ
1. リハーサルメイク代
当日と同じ顔をつくって確認する工程です。プランに含まれる会場もありますが、別料金のところも普通にあります。いちばん「入ってると思ってました」と言われるのがここです。見積の内訳に「リハーサル」の行があるか確認してください。
2. 二次会のお直し
披露宴のあとのヘアと化粧の直しです。担当の方に来てもらうか自分で直すかで金額が変わります。二次会の予算を計算するとき、この行が抜けがちです。
3. 母親や親族のヘアメイクと着付け
留袖や訪問着の着付けは、想像より単価があります。3人、4人になれば、それだけで数万円の単位です。誰の分を誰が負担するのかを先に決めておかないと、当日の朝に気まずくなります。
4. 持ち込み料
外の美容師さんにお願いしたい、小物を自分で用意したい、というときにかかる料金です。外注が安く見えても、持ち込み料を足したら会場提携のほうが安かった、という逆転はよくあります。比較は必ず持ち込み料を含めた金額でそろえてください。
5. 式までの継続費用
脱毛とエステは1回で終わりません。ひと月2万円でも半年続けば12万円です。当日の見積書には1円も載らないのに、家計から確実に出ていくお金です。
美容費は「当日」「当日までの準備」「当日以外の場面」の3つに分けて書き出すと、抜けがほぼなくなります。
削っていいもの、削らないほうがいいもの
お金を見る仕事をしていると、支出は「あとに残るか」で線を引きたくなります。美容費もこの考え方が使えます。
削らないほうがいいのは、写真に残るものです。当日と前撮りのヘアメイクは、この先ずっと見返す1枚の質を決めます。数万円ケチって「あの顔が好きじゃない」と思い続けるのは、費用対効果として良くありません。リハーサルメイクも同じ枠で、当日の失敗を防ぐ保険と考えれば意味のある出費です。
逆に代替が効きやすいのは、当日その場だけで完結するものです。ネイルはシンプルなワンカラーでも写真では十分きれいに写ります。まつげは1回のパーマで足りることも多いです。二次会のお直しも、自分で直せる範囲なら道具だけ持っていけば済みます。
時間軸で分けて考える
美容費には、早く動くと安くなるものと、早く始めないと間に合わないものがあります。分けて扱ってください。
早く決めるほど安くなるのは予約系です。早期申込の特典、平日や午前の枠、パッケージへの組み込みで単価が下がります。直前になると選択肢が減り、言い値に近くなります。
早く始めないと間に合わないのは、脱毛とエステ、それに肌づくりです。どれも回数と期間が前提で、1か月では結果が出ません。直前に慌てて始めると、払ったのに間に合わないという、いちばんもったいない形になります。半年から1年の余裕があれば、月あたりの負担も薄く分散できます。
肌のケアは、高いコースを組む前に、いま使っているものを見直すのが順番として合理的です。合わないものに大きな金額を先払いしないで済みます。
オルビスユー
価格が公開されていて、1本あたり何日もつかから月のコストを自分で計算できるのが家計目線でありがたいところです。まず体験セットで肌に合うか確かめられるので、合わなかったときの損が小さい。式前の肌づくりを長く続ける前提なら、この確かめられる構造は素直に強みだと思います。
公式サイトを見る
PR
予算はこの順番で組む
項目を足して合計を出すのではなく、先に上限を決めてから中を割ります。逆にすると必ず膨らみます。
確認したい3つ
- 美容費の総額上限を先に決める。式全体の予算から「美容にはここまで」と1本線を引く
- その枠を項目ごとに切る。当日、前撮り、継続費用、親族分の4つに分けて金額を入れる
- 比較は持ち込み料を含めた総額でそろえる。単価だけの比較は当てになりません
枠を切っておけば、何かを足したくなったときに「どこを削るか」で考えられます。
よくある質問
ブライダルエステはやったほうがいいですか
やるなら期間に余裕をもって、箇所を絞るのがおすすめです。背中が出るドレスなら背中、写真の寄りが多いなら顔まわり。全身のフルコースは金額が一気に上がります。
親族のヘアメイク代は誰が払うものですか
決まったルールはありません。まとめて負担する家も、各自で払う家もあります。だからこそ先に話しておいてください。
おわりに
美容費が膨らむのは、見栄を張ったからではありません。項目が細かくて、見積書に全部載らないからです。全体像が紙に並んだ時点で、もう半分は解決しています。あとは上限を決めて、残したいものを残すだけ。そこまでやれた人は、当日「使いすぎたかな」と考えずに笑えます。
お金まわりの小さな話は@tax_kiichanでも書いていますので、よかったら覗いてください。
あわせて読みたい
※本記事は一般的な家計管理の考え方を紹介するものです。金額はあくまで例であり、会場やプランによって大きく異なります。

コメントを残す