こんにちは、税理士のきいちゃんです。
「夏はぴったりだったのに、最近なんだか顔だけ暗い。首との境目が線になって見える」
九月の後半から十月、鏡の前でこれをやっている人はかなり多いと思います。いつもどおり塗って出かけて、日中にふと窓に映った自分を見て、あれ、と思う。顔と首が別の人みたいに見える日。
先に結論を書きます。この時期に色が合わなくなるのは、ファンデーションが古くなったからではなく、肌のほうが動いたからです。だから買い替えより先にやることがあります。見る場所を変える、見る光を変える、手元のもので寄せてみる。この三つをやってから買いに行っても、まったく遅くありません。
合わなくなったのは、肌が夏の前に戻っていく途中だから
夏のあいだ、顔は少しずつ濃くなっています。日やけ止めを塗っていても、出かけていれば多少は色がつく。七月・八月に買い足した人は、その「濃くなった顔」に合わせて色を選んでいます。店頭で試したときは、たしかに合っていたはずなんです。
秋に入ると日ざしが減り、肌の色はゆっくり元に戻ります。ゆっくり、というのが厄介で、毎朝見ている顔はほとんど変わって見えません。ある日いきなり境目に気づくのは、ズレがある幅を超えた瞬間に目が拾ってしまうからです。
しかも戻り方は顔と首で同じではありません。首はあごや髪の影になりやすく、夏でも顔ほど濃くならないことがあります。夏は顔が首に追いついていた状態で、秋はそれがほどけていく。境目が浮くのは、この差が開く時期だからです。
この時期は色だけでなく肌の状態も動きます。乾きはじめた肌はのり方が変わり、それが「色が違う」と感じられることも。色の前に肌が揺らぐ時期の立て直しを見たほうがいい日もあります。
色が合っているかは、顔の中心では分からない
確かめるとき、つい頬や鼻のあたりを見てしまいます。でもそこは一番しっかり塗っている場所です。塗った面が広いほど、その色は「そういうもの」と目になじんでしまう。判断材料としては一番あてになりません。見るのは次の三か所です。
- フェイスライン——あごから耳へ向かうライン。ここで色が切り替わって見えるならズレています
- 首の前側——顔だけ明るい、顔だけ黄色い、という形で出ます
- 耳の前と生え際——見落としがちですが、線が出ていると横顔で目立ちます
そして、光。店頭では完璧だったのに家では違う、は気のせいではありません。売り場は明るく照らされて色みが飛びやすく、洗面所は電球色なら黄色っぽく、白い光なら青白く見えます。いちばん正直なのは窓のそばの自然光。窓から一歩離れて、手鏡で顔を横に向ける。これで境目が見えなければ、たいていの場面で浮きません。
もうひとつ、塗った直後に判定しないこと。すぐ「暗すぎる」と重ねてしまい、五分後に白浮きに気づく、というのはよくある流れです。
「明るさ」と「黄み・赤み」は、別の軸です
色が合わないと感じたとき、多くの人は明るさを疑います。明るすぎる/暗すぎるの一本の軸で、番号をひとつ上げたり下げたりする。でも色にはもう一本、黄みが強いか赤みが強いか(アンダートーン)という軸があります。明るさが合っていても、こちらがずれていると顔だけ黄ばんだり、血色がなく疲れて見えたりします。
- 顔だけ白く浮いて段差が見える → 明るさのズレ
- 顔だけ暗く沈んでくすんで見える → 明るさのズレ(夏の色のまま)
- 明るさは合うのに黄ばむ・土っぽい → 黄みのズレ
- 明るさは合うのに顔だけ赤みが浮く → 赤みのズレ
夏の色をそのまま使えば暗く沈み、あわてて明るい番号に替えると今度は白く浮く。そして「結局どっちも違う」となる。選び方が下手なのではなく、一本の軸だけで動かしているからです。
買う前に、いま手元にあるもので寄せてみる
ズレが小さいうちは、持っているもので埋まることがあります。順番はこうです。
1. 塗る面積を減らす
顔全体に均一に広げるのをやめて、気になる中心部だけに置き、外側へいくほど薄くのばす。フェイスラインに近づくほど量が減っていれば、境目は線になりません。色を変えなくても、これで消えるズレはかなりあります。
2. 下地で下の色を動かす
色みのついた下地があれば、ファンデーションを替えずに寄せられることがあります。ただし重ねるほど厚くなるので、下地を足したぶんファンデーションは減らす。順番があいまいな人は、ベースメイクの順番をいちど整理してみてください。
3. パウダーの量を見直す
夏に崩れ防止でしっかりのせていた人は多いはずです。白っぽさのあるパウダーは、乾きはじめた秋の肌だと浮きやすい。量を減らし、のせる場所を皮脂の出るところだけにすると「顔だけ白い」が収まることがあります。
4. 首の側から歩み寄る
顔だけを首に合わせようとすると行き詰まります。あごの下に残ったファンデーションを、スポンジでそのまま首側へ薄くなじませる。塗り足すのではなく、余りを移す感覚です。
ここまでやっても線が消えないなら、調整の範囲を超えています。買い替えを考えていい段階です。
買うなら、何を持って行って何を見るか
持って行くものは二つ。いま使っているファンデーション本体(色番号を説明するより早いです)と、手鏡。売り場では次のことをしてから決めます。
売り場で確かめる4つ
- 手の甲ではなくフェイスラインに試す(手の甲は顔と色が違います)
- 候補は2色をとなり合わせに塗って比べる。1色だと「合っている気」になります
- 塗ってから数分おいて、もう一度見る
- できれば店の外の光で見る。手鏡はこのためです
冬までにもう一段階明るくなる可能性も頭に置いてください。九月の顔に合わせた色が、十二月には少し暗く感じることがあります。迷ったら、ほんの少し明るい側のほうが調整しやすいです。
夏用と秋冬用で二本持つべき?
持てるなら楽ですが、必須ではありません。一本で通すなら少し明るめを持って、夏は下地とパウダーで寄せるほうが管理しやすい。混ぜて使うのが苦にならない人は二本持ちが早い。合うやり方は人によって違います。
おわりに
合わなくなったのは、選び方を間違えたからでも、手入れを怠ったからでもありません。夏を過ごして季節が変わって、肌がそのぶん動いただけです。ズレに気づけたということは、自分の顔をちゃんと見ているということだと思います。
まずは今日、窓のそばで手鏡を持ってフェイスラインを見てみてください。何も起きていなければ、買い足すものはありません。線が見えたなら、量を減らすところから。買い替えは、最後でいいんです。
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※本記事は一般的な情報提供です。肌や髪の状態には個人差があり、合うもの・合わないものは人によって異なります。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。

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