こんにちは、税理士のきいちゃんです。
「押し入れからこたつを出して、とりあえずスイッチを入れればいいですよね?」
スイッチを入れるのは、少しだけ待ってください。こたつは出した日に「コード・ヒーター・布団・置き場所」の4つを順に見てから使い始めるのがおすすめです。しまっている間に、コードに折れ癖がついたり、プラグにほこりがたまったりすることがあります。NITE(製品評価技術基盤機構)も、暖房器具は使い始める前に電源コードなどを点検するよう呼びかけています。
出した日にやる確認を、手を動かす順番に並べました。
1. 電源コードとプラグを、端から端まで手でたどる
最初に見るのはコードです。NITEが公表した事故例には、しまうときにコードをヒーターユニットにきつく巻き付けていたため、中の芯線が切れて火花が出たものがあります。見た目に分かりにくいので、コードを指でつまみながら、プラグから本体側まで全部たどるのが確実です。
- 被覆が破れている、ひび割れている、硬くなっている部分はないか
- 同じ場所で強く折れ曲がった癖がついていないか、つぶれてへこんでいないか
- プラグの刃が曲がっていないか、根元が変色したり溶けたりしていないか
- 本体側の差し込み口(中間スイッチがある製品はその周り)にがたつきはないか
プラグの刃の根元は、乾いた布でほこりを拭き取ってください。コンセントとプラグのすき間にたまったほこりが湿気を吸うと、刃と刃のあいだに電気が流れて発火することがあり、これを「トラッキング現象」といいます。NITEは、プラグを定期的に抜いてほこりを取ることを勧めています。
傷や変色が1か所でも見つかったら、テープで巻いて使い続けるのはやめて、メーカーに部品の取り寄せや修理を相談してください。自分での改造や修理は、NITEも避けるよう求めています。
2. 天板を外して、ヒーターユニットを下からのぞく
天板を外して本体を横にするか下に潜り、天井側のヒーターユニットを見ます。
- 保護網(ヒーターを覆う網やカバー)がへこんだり、外れかけたりしていないか
- ユニットを留めているネジや金具が緩んでいないか。手で軽くゆすって、ぐらつきがないか
- 保護網の中に、ほこりや糸くず、子どものおもちゃなどが入り込んでいないか
NITEの事故例には、リコール対象の不具合品で、ヒーターユニットを台に固定する樹脂部品が熱で割れてユニットが落ち、近くの布団などに触れて、こたつのまわりまで焼ける火災になったものがありました。また、外れたユニットを床に置いて使い続けて出火した例もあります。ユニットが本体にしっかり固定されていることは、点検のなかでいちばん大事なところです。ネジの締め直しは取扱説明書で認められている範囲だけにして、部品の割れや固定できない状態なら使用をやめてメーカーに相談してください。あわせて、製品名で消費者庁のリコール情報サイトを確認しておくと安心です。
温度調節つまみも動かして、段階がきちんと切り替わるか確かめます。通電して数分たったら、手を入れてほんのり温まってくるかを確かめます。いつまでも温まらない、逆に「弱」でも熱すぎるときは、温度を調節する部品の不調も考えられるので、使わずにメーカーへ問い合わせてください。
3. こたつ布団と敷き布団は、出したその日に干す
押し入れにしまっていた布団は、思っている以上に湿気を含んでいます。晴れて空気が乾いた日を選び、日の高い時間に片面ずつ干して、湿気を飛ばしてから使い始めてください。ダニが気になるときは、干すだけで済ませず、取り込んだあとに掃除機で表面をゆっくり吸うと、死がいやふんも減らせます。
布団をかけるときは、布団をこたつの中に押し込まないことを意識してください。NITEの事故例では、こたつの中に押し込んだ布団がヒーターユニットに触れて焦げています。同じ理由で、座いすや座布団をこたつの中に入れたままにしない、洗濯物をこたつで乾かさない、も守りたいところです。電気毛布と一緒に使う方は、電気毛布を出す前に確かめることもあわせて見ておくと、冬の寝具まわりの点検がまとめて終わります。
4. 置く場所と、コンセントまでの道すじを決める
こたつは一度置くと動かさないので、最初の置き方がシーズン中続きます。
置く前に決める3つ
- コードがこたつの脚や家具の下敷きにならず、人が歩く場所を横切らない向き
- 壁のコンセントに直接差せる位置。延長コードやたこ足配線はできるだけ避ける
- カーテンや紙類、ストーブなど、ほかの熱源や燃えやすいものから離れた場所
電気暖房器具は消費電力が大きく、取扱説明書で延長コードの使用を禁止している製品もあります。どうしても使う場合は、つないだ機器の消費電力の合計が延長コードの上限を超えないよう、NITEも注意を促しています。ラグの下にコードを通すのも、傷んでも気づけないので避けましょう。床の冷えが強い部屋なら、足元が冷えるときの見直し方で書いた敷物の工夫と組み合わせると、こたつの温度を上げなくても過ごしやすくなります。
使い始めの初日と、毎日の終わり方
新しいこたつや久しぶりに出したこたつは、使い始めに少しにおいがすることがあり、取扱説明書でそう案内している製品も多いです。窓を開けて換気しながら、最初の数回はそばにいるときに使いましょう。焦げたようなにおいや煙が出る、何日たってもにおいが消えないときは、すぐに電源を切ってプラグを抜いてください。
そして、こたつで寝ないこと。NITEは就寝時に使わないよう呼びかけていて、同じところを長く温め続けると低温やけどのおそれがあるとしています。取扱説明書でも、就寝用の暖房器具として使わないよう案内している製品があります。寝る前、出かける前、部屋を離れるときは、スイッチを切ってプラグを抜く。中間スイッチだけ切ってプラグは差したまま、という使い方になりがちなので、最後はプラグまで抜くと決めておくと迷いません。
使っている途中でコードが熱くなっていたら?
触れないほど熱い、一部分だけ熱いというときは、中で断線しかけているおそれがあります。電源を切ってプラグを抜き、メーカーに相談してください。
おわりに
こたつは出した瞬間に使いたくなる道具ですが、コードをたどって、裏をのぞいて、布団を干して、置き場所を決める。この順番で一度見ておけば、あとは冬じゅう安心してもぐり込めます。
X(@tax_kiichan)でも、暮らしの道具やお金の小さな疑問にお答えしています。
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※本記事は執筆時点(2026年10月)の一般的な情報提供です。仕様や使い勝手は製品によって異なります。実際の使用方法・お手入れは各メーカーの取扱説明書に従ってください。

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